年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	-	-	26	44	82	148	310	514	339	98

消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060335xx02000x	胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　手術・処置等1なし　手術・処置等2なし　定義副傷病なし	66	7.56	6.93	1.52	62.27
060160x001xxxx	鼠経ヘルニア（15歳以上）ヘルニア手術　鼠経ヘルニア等	47	7.11	4.59	0.00	66.30
060340xx03xx00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等2なし　定義副傷病なし	45	9.47	8.94	4.44	75.07
060035xx010x1x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等１なし定義副傷病あり	28	20.82	24.61	7.14	75.79
060035xx010x0x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等１なし定義副傷病なし	27	14.22	15.40	0.00	73.22

消化器外科で扱っている手術は、大きく分けると、がんに代表される悪性疾患に対する手術と、胆石、総胆管結石、虫垂炎、腸閉塞、鼠経ヘルニアなどの良性疾患に対する手術があります。がんの中で最も多いのは大腸癌（結腸癌＋直腸癌）です。大腸癌は全国的にも年々増加の傾向が見られます。２番目が胃癌です。今年度は大腸癌が増加し、胃癌が減少しました。良性疾患で最も多い症例は、胆嚢結石症や胆嚢炎に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った症例です。前年度より患者数は増加し、平均在院日数は短くなっています。２番目は、鼠経ヘルニアに対して腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術、鼠経ヘルニア手術を行った症例です。こちらは、前年度と比べ、患者数は減少し、平均在院日数は少し長くなりました。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術	283	2.28	2.64	0.00	68.04
060102xx99xxxx	穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし	44	6.16	7.63	2.27	65.55
060020xx04xxxx	胃の悪性腫瘍　内視鏡的胃、十二指腸ポリープ粘膜切除	34	8.24	7.76	0.00	75.97
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等2なし	29	22.07	21.11	37.93	86.62
060130xx9900xx	食道、胃、十二指腸、他腸の炎症（その他良性疾患）手術なし　手術・処置等1なし　手術・処置等2なし	28	8.21	7.79	0.00	68.25

最も多い症例は、大腸ポリープの内視鏡的切除で、ほとんどの方が一泊二日で退院されます。次いで多い症例は、大腸憩室症の入院でした。3番目が早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）でした。他では腸閉塞、上部消化管疾患、虚血性腸炎などがて多くなっております。上位4位までは前年度と全項目でほとんど変化がありませんでした。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	47	-	7	12	-	23	1	8
大腸癌	25	43	17	20	-	71	1	8
乳癌	-	-	-	-	-	-	1
肺癌	-	-	-	-	-	-	1
肝癌	-	-	-	-	-	-	1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	0.00	0.00
中等症	-	8.50	93.00
重症	-	13.00	79.50
超重症	-	0.00	0.00
不明	-	0.00	0.00

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	-	1.00	83.00	100.00
その他	-	0.00	0.00	0.00

消化器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	71	1.46	5.44	2.82	63.32
K634	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	51	4.41	14.92	3.92	74.25
K719-3	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	46	1.59	4.54	0.00	66.07
K655-22	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	26	0.77	5.38	0.00	43.85
K719-21	腹腔鏡下結腸切除術　小範囲切除、結腸半側切除	17	1.35	11.18	0.00	67.82

胆のう結石症や胆のう炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術が多くなっております。外科では上記以外にも胃癌、大腸癌、膵臓癌、肝臓癌などに対する手術など、年間336件の手術を行っており、そのうち約88％の295件を、身体的負担の少ない鏡視下手術で行っています。直腸切除術に関しては、腹腔鏡下、開腹それぞれの切除術、低位前方切除術、超低位前方切除術、切断術を合わせると15件ありました。同様に、結腸切除術（小腸含む）は74件、胃切除術は27件でした。さらに腹腔鏡下虫垂切除術が31件と上位となっております。その他臓器別、種類別に挙げると、食道が10件、ヘルニア（鼠経、臍、腹壁瘢痕、大腿、閉鎖孔）手術が57件、胆のう・胆道系の手術が76件、肝臓が7件、膵臓が3件でした。前年度と比べ、虫垂切除の増加、胃切除の減少が目立ちます。

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	265	0.31	1.31	0.38	68.81
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上）	33	0.15	1.48	0.00	66.67
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）	31	1.00	6.29	0.00	76.13
K686	内視鏡的胆道拡張術	30	2.53	16.30	3.33	80.80
K686	内視鏡的胆道ステント留置術	18	3.06	9.94	16.67	75.44

大腸内視鏡検査で見つかったポリープや大腸腫瘍（良性または悪性）に対する内視鏡的切除術が最も多くなっております。入院当日に切除し、1-2日程度で退院されます。次いで、内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（ESD・EMR）が多く、良性・悪性合わせると40件でした。早期食道癌に対する内視鏡的食道粘膜切除術（ESD・EMR）は10件、早期大腸癌に対する、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術（ESD）が8件ありました。胆管結石などによる狭窄・閉塞に対しての内視鏡的治療として内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術（ＥＮＢＤ）、内視鏡的胆道拡張術、内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的胆道結石除去術も多くなっております。合計すると64件でした。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	0.32
異なる	12	0.77
180010	敗血症	同一	-	0.06
異なる	-	0.13
180035	その他の真菌感染症	同一	-	0.00
異なる	-	0.06
180040	手術・処置等の合併症	同一	13	0.83
異なる	-	0.06

この表は、令和4年度に退院した患者さんのうち、医療資源を最も投入した傷病名がDIC（播種性血管内凝固症候群）、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院の契機となった傷病名と同一か、異なるかを集計しています。「同一」とは、ある傷病の治療目的で入院し、その病気の治療を行った場合であり、「異なる」とは、ある傷病の治療目的で入院していたが、併発した若しくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となった場合を指します。
上記すべての疾患の発生率は低くなっております。
DIC（播種性血管内凝固症候群）は、入院契機病名と同一であった症例が5例、入院契機傷病名が異なる病名であった症例が12例ありました。
敗血症は、入院契機傷病名と同一であった症例が1例、入院契機病名が異なる病名であった症例が2例ありました。
「手術・処置等の合併症」の内訳は、吻合部狭窄が5例、術後出血が3例、術後腹腔内膿瘍が2例、術後腹壁膿瘍、術後漿液腫、術後リンパ漏、術後血腫がそれぞれ1例でした。
※10未満の数値の場合は-（ハイフン）で表示しております。

令和４年度 防府胃腸病院 病院指標

令和４年度防府胃腸病院病院指標