広報誌「いてふ」第91号(12月号)
2024.12.01
(2024年12月発行)
防府胃腸病院 広報誌「いてふ」第91号 目次
◇創立記念日に思う
病院長 三浦修
毎年12月1日は、一般財団法人防府消化器病センターの創立記念日にあたり
ます。1964年、東京オリンピックが開催された年に防府天満宮下に開設された
長崎胃腸科外科医院を嚆矢に、1966年12月1日に長崎進、南園義一が現在の駅
南町の地で共同経営を開始、防府胃腸科医院として許可病床19床、職員数20名
で産声を上げました。
中山恒明門下の二人が、自分達の理想とする医療を実現するという大きな夢を
持って、この防府の地に根を下ろして以来、その後戸田智博を経営陣に加え、現
在は一般財団法人防府消化器病センターとなっています。創立以来58年の長い間、
多くの先輩方が築いてきた「患者さんのために」という精神をしっかりと次の世
代に引き継ぎながら、職員一同One Teamとして地域のために貢献していく所
存です。
◇腸活コラム❾
発酵その1 腐るも旨いも“菌”次第
腸活コラムもはや9回目。発酵と聞くと、何を思い浮かべますか?人それぞれで
しょうが、発酵はとても深淵で、興味深いプロセスです。短いコラムではとても
その魅力をすべてお伝え出来ませんが、ちょっと覗いてみましょう。発酵とは簡単
にいうと微生物により、人に有益な物質が生み出されることを言います。人に害に
なる場合は、これを腐敗(腐る)といいます。全く人間本位の価値基準です。
思いついたものから順に並べると、味噌・醤油・味醂・鰹節・ヨーグルト・塩麹
・納豆・甘酒。そしてチーズ・キムチ・ピクルスなどの渡来もありますが、日本で
も日常の食生活に深く浸透しております。縁の下の力持ちは、カビ(麹・青カビ・
鰹節カビなど)、酵母(ビール酵母・パン酵母など)、そして細菌(乳酸菌・納豆
菌などなど)で、彼らはその遺伝子をもって発酵プロセスを営んでくれています。
腸活にはこれらの発酵食品が欠かせません。これらの発酵食品、そして腸内で発酵
する食物繊維(微生物の餌)を日々いただきましょう。健康状態をよく観察して、
腐敗菌が腸内で優勢にならないよう、自分の最適バランスをめざしましょう!
来月その2は、発酵のチームプレーについて覗いてみます。
◇入院患者満足度調査についてご報告します
令和6年9~10月、昨年度に続き入院患者さんを対象に患者満足度調査を実施し、
73人(有効回答者数)にご協力いただきました。職員の接遇など、貴重なご意見を
多くいただきました。いただいたご意見は各部署で周知し改善してまいります。
ご協力ありがとうございました。
◇「第3回YAMAGUCHI 消化器疾患研究会」のご案内
来る2025年1月17日、防府グランドホテル(ハイブリッド予定)にて第3回
YAMAGUCHI消化器疾患研究会を開催します。広島大学がん治療センターセンター長
がん化学療法科教授岡本渉先生に胃癌の最新の治療と医療連携などをテーマに、また
広島大学病院防府消化器病センター内視鏡外科講座寄附講座助教の佐伯吉弘先生にも
ご講演いただきます。講演終了後、情報交換会も行います。ぜひご参加下さい。
日時:2025年1月17日(金)18:45~20:00
場所:防府グランドホテル(防府市駅南町15-20)
〇12月の外来診療予定表 ☚クリック
「いてふ」の診療予定表またはホームページ内の外来医師担当でご確認ください
〇Editorial Note 事務局長 栗林 左知
いよいよ今年も残すところひと月となりました。11月は思いのほか暑い日もあり、
服装の調整が難しい季節でした。12月の予想は一気に冬到来との予想が発表されて
います。防府も時に冬化粧となるやもしれません。なかなか人の思うように自然は遷
ろいませんが、少し覚悟を決めつつ、折に触れ美しい光景を楽しむ心の余裕を持ちた
いものです。12月は創立記念日を迎え、当院では、歴史を紐解きその誕生に思いを
馳せる月となります。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院 所在地:山口県防府市駅南町14-33 (山口県の中央部 瀬戸内海に面した街) 診療科目: 消化器外科、消化器内科、内視鏡外科、内視鏡内科、疼痛緩和内科、胃腸外科、胃腸内科、食道内科、外科、内科、放射線科、リハビリテーション科、麻酔科
※ 一般財団法人 防府消化器病センター 防府胃腸病院は、山口県防府市(防府市役所前)にある消化器専門の病院です。 腹腔鏡下手術(単孔式)、腹水治療(KM-CART)、緩和ケア、内視鏡検査・治療(胃カメラ・大腸カメラ)、人間ドック、健康診断・ピロリ菌検査・頸動脈エコー検査) |